Rain
私は急いで、外に出ていった

「……先生?………どうしたの?」

「……今日………美雨に会ってきた」

私は、その言葉を聞いて、驚きを隠せなかった

そんな私を見ながら、先生は更に続ける

「……それで…………美雨に詫びてきた……『ずっと愛し続けるって言ったのにごめん』って、『美雨以外に好きな人が出来たって』」

「…えっ……?」

その言葉を聞いて、私は、多分、今までで一番良い想像をした

……その、好きな人って私……?

先生、そんな事、言って良いの……?

私……期待しちゃうよ…?

「そしたら、何となく……本当に何となくなんだけど、美雨が笑ってくれた気がした………『今度は幸せにしてやれって』『次、泣かせたら許さない』って………俺の勝手な思い込みかもしれないけど………でも、美雨ならそう言ってくれる気がする………だから……





本條 美雨さん、俺と付き合って下さい」

先生はそう言って真剣な目で私を見てきた



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