Rain
本当にケータイを忘れるなんて最悪だ……


私は溜め息を吐きながら、学校に戻ってきた

教室に向かい、机の中を確認すると、案の定、中には私がいつも肌身離さず持ち、少しでも時間が空けば、常に弄っている、私の白いiPhoneが出てきた

でも、常に弄っているからと言って、別にお気に入りな訳じゃない

私は、本当はピンクのiPhoneが欲しかった

でも、愛実達と一緒に買いに行った時、愛実がピンクのiPhoneを選んでしまった

挙げ句「美雨には白が似合うよー!」なんて、勝手に私のイメージを決めつけて、白を進めてきた



私たちのグループの中で愛実の言葉は絶対だ―――…


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