Rain
…やっぱり、昨日の青年で間違いない


疑っていた訳では無かった

確証があったから、ここに来たのだ


でも、先生は昨日、お礼を言ったときも、今と同じ言い方で「…別に……」と言った


それで確信した

目の前の教師は、昨日の青年で間違いない



彼と再会できたのが、何故か、凄く嬉しかった

でも、先生を気持ち悪がっている愛実達に、例え、一瞬たりとも、こんな気持ちを持ってしまった事がバレたりでもしたら、とんでもない事になる


だから、私はそんな小さな喜びを、心に仕舞い込んで続けた
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