Ｒａｉｎ

「じゃあ俺、生で」

「じゃ、僕も同じので」

店に入って、すぐに注文をした
そして、店員が僕達のテーブルから離れたのを見計らって壱成は話し始める

「いやー、にしても本当に久し振りだなー！北海道行ってから一回でも帰ってきた事あるか？」

「一応、親の墓参りの為に年に１回は帰るようにしてたけど、帰れてない年もあるし、そんなに帰れてはなかったな。
それに位牌も遺影も北海道に持ってってたし、そんな不自由もなかったっていうか…」


そんな雑談をしながら、酒が運ばれてくるのを待った


そして運ばれてくると、壱成は「３年ぶりの再会に乾杯！」と言って乾杯した後、勢いよくグビッと飲んで話し始めた