Rain
「……おい、雪?」

気が付くと、壱成が不思議そうに僕の名前を呼んでいた

我に返った僕は、慌てて「あ、悪い…」と言った

そんな煮え切らない表情の僕を見て、壱成は寂しく笑いながら言った

「まぁ、あの時の事はさ、お前が気にする必要ねーよ。悪いのは、俺なんだからさ」

その言葉を聞いた僕は、驚いて言った












「お前は何も悪くない!何も悪くないじゃないか!悪いのは全部俺だ………俺が………………
美雨を殺したようなもんだ……」













< 95 / 324 >

この作品をシェア

pagetop