Rain
それから僕と壱成はくだらない世間話を、まるで女かよと突っ込みたくなる程、長々とした後、店を出た

「壱成、今日は本当にありがとな」

「おう、また近いうちに飲もーぜ。それと良い相手が出来たら俺にも紹介しろよ」

「…あぁ」

そんな挨拶をし合って、僕達は別れた









居酒屋からの帰路に着きながら、僕はずっと考えていた

















さっき壱成に気になる人の話をされた時、僕の頭に出てきた人

















教え子の本條 美雨

















あれからずっと、僕の頭からは、何故か彼女の顔が離れなかった
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