不良様と生徒会長様!
「ねぇ、勝手に付けないでよ。殴るよ本当に。」
「ごめんなしゃい。」
僕が律の頬を片手で掴んで睨むと、律は頬を掴まれているのでちゃんと喋れてない上に少し涙目だ。
カワイイと思ったのは、言わないでおこう。言ったらめんどくさそうだし。
「僕も付けるからね。」
「はいはーい。」
律の頬を解放して、首筋に唇を付ける。そして、キスマークをつけて顔を離すと満足そうな律の顔が視界に入った。
そんなに嬉しいのかね。ていうか、僕が最初じゃないのがイラつく。律の方が先とか気に食わないんだけど。
まぁ、いいか。律だから許す。
「よし!帰る!」
「もしかして、この為だけに居たわけ?!」
「ご名答!じゃあ、出歩く時は気をつけろよ?アイツ…、琉希が何かするかもしれねぇからな。」
あぁ。律の元カレの兄か…。そういえば、あの男敬語のクセに殺気が凄かった。暴走族の総長ってあんなに殺気出るもんなんだね。