不良様と生徒会長様!
暴走族の総長の時は、いつもこんな感じで話しかけづらかった。でも、カッコ良くてキラキラ輝いてた。
「それより、アジトは分かったのか。」
「…うん。分かったよ。」
「そろそろ、決着つける。」
タバコを地面に捨てて、踏んで火を消す。ポケットからケータイを取り出して、姉ちゃんと新兄、俺、真司が写った写真を見るとすぐに電源を消して、ポケットにしまった姉ちゃん。俺は、何も言わずその姿を見ていると前から聞き覚えのある声が聞こえてきて、顔をゆっくりと上げると、そこにはどこかに行っていたのか袋を持った真司と新兄が立っていた。
「良太!…えっ、律…?」
「っ!」
俺の隣に居る姉ちゃんの姿が変わりすぎて、目開いて驚く新兄。真司には、この事を言っていたので焦ったような顔をしながら律と俺をチラチラと見てなんとか誤魔化そうと必死になって考えている。