不良様と生徒会長様!
「八神…、あのよ…。」
俺は、八神に知ってる全てを話した。その間、八神は何も言わず聞いていた。全て話し終えると、八神はしばらく黙って何か考えていた。
「…鈴木、ありがと。」
「いや、もっと早く言えば良かったよ。」
「…じゃあ、僕は帰るよ。餓狼のアジトに乗り込む日にちが分かったらよろしく。」
それだけ言って手をヒラヒラと振りながら帰ってしまった八神。俺は、反対方向に歩きだしてケータイの電源を入れて通話ボタンを押した。
「もしもし、戒斗(かいと)か?」
『もしもーし!おっ久ー♪何の用だーい?この僕(やつがれ)にー!』
向こう側から聞こえる明るい声。この声の主の名前は、高橋戒斗。俺の幼馴染みで一応極道の息子だ。まぁ、元極道だけどな!
「お前に頼み事あんだけど。」
『我の大好きな幼馴染みの頼みだ!どんなことでもやってやるよー♪』
「餓狼って知ってるか?」
ー…