不良様と生徒会長様!
こういう時、なんで簡単な事も出来ないんだよ…!アイツに何かあったからじゃ遅いんだよ!後から後悔するだけじゃん!なのに…。
「なんで泣いてるわけ?」
「!?」
ー今、会いたくなくて会いたい奴がいつの間にか目の前に居る。
私は、いつの間にか流れていた涙を急いで服の袖でゴシゴシと拭き新と目を合わせないように俯いた。
「鈴木から聞いた。黒崎が暴走族をつくって、律を潰そうとしてるって。」
あの爽やか馬鹿が…!なんで言ってんだよ…!!
「…僕は、どんなこと言おうが別れないからね。」
その言葉に驚き顔を上げると、真剣な顔をして私を見る新の顔があった。新は、その場に腰を下ろして私の頭を軽く叩いた。