不良様と生徒会長様!
「舐めないで頂けるかなー?私、女だからって舐められるの嫌なんだよね。」
「ぐっ、怖い姉ちゃんだこと。」
怖い?そりゃあ、どうも。怖いは褒め言葉だよ、田中野郎が。お前なんかおでんの玉子にしてやんよ!!いや、大根か?まぁ、何でもいいわ!
「恨みはないけど、ちょっと眠っててもらうかんな!」
そう言って、トンファーを振り上げた時だった。パンっという音と共に、私の肩に物凄い痛みが走り、トンファーを地面に落とした。
その肩を触るとダラダラと赤い液体が流れているのが分かり、音がなった方を見ると、こないだまで車椅子に乗っていた琉希が銃を私に向けながら立っていた。
「姉ちゃん!!!」
「…っ、いってぇ、な…!」
銃で撃たれたことないから、ちょっとヤバイな…。結構、痛いんだけど。
「私、こないだまで車椅子に乗ってましたがやっと動けるようになりましてね。これで喧嘩できます。」
銃をポケットにしまいながら言う琉希。私は、あまりの痛さにその場に座り込んだ。