不良様と生徒会長様!
「黒崎ぃぃ!!」
「おっと、動かないでくださいね?動いたら、貴方のお姉さんは死にますよ?」
「っ!お前っ!」
「そんなに睨まないでください。動かなければ、これ以上やりませんよ。」
クスクスと笑う琉希から殺気を感じとったのか、良太は何も言わずその場に立ち止まった。こっちの部下たちも喧嘩をやめて琉希をじっと見ている。
「人間は、大切な存在が現れると弱くなる。夜琉も貴方という者が現れて弱くなった。」
「だから、死んだって言いたいのか?」
「まぁ、そうですね。貴方が現れる前までは、自分もどうでもいいと思っていた。しかし、貴方のために戦い本当の喧嘩をやめた。」