不良様と生徒会長様!



言葉を遮ろうと、また蹴りを入れる。今度はちゃんと腹に入ったが、あまり効かなかったらしい。少しヨロっとしたが、すぐに体制を戻した琉希は、銃を私の額に向けた。




「私は、貴方の潰す。貴方の様な脆弱な奴は、この世界に必要ありません。」



そう言って、銃の引き金を引こうと指に力を入れたその時、また私の背後からパンっという音が聞こえたかと思うと、琉希が持っていた銃が地面に落ちた。



「はーい、そこまでだよーん☆」



振り向くと、銃を持ったオレンジ色の髪をした男がニコニコ笑いながら私を見ていた。しかも、その男の隣には何故か真司が立っている。




「誰ですか、貴方は。」



「僕(やつがれ)の名前は、高橋戒斗!元極道の息子で今は、情報屋をしてるんだー♪」




元極道…!?しかも、情報屋って…!コイツ、何で真司と親しそうなの?え、まさか真司もそういう家庭とか?




「幼馴染みの依頼で、止めに来たんだよー☆これ以上やったら、今度は体に撃ち込むからねー?」










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