不良様と生徒会長様!
「ずっと、夜琉には何も出来なかった。それが申し訳なかった…!!」
俯いた琉希の目からは、キラリと光る雫がポタポタと地面に落ちていく。
「その上、夜琉大切な人を傷つけた…。ごめん…!」
泣きながら必死に声を発した時、それは聞こえてきた。
“琉希…、来てくれてサンキューな。それに、律も。”
その声は、死んだはずの夜琉の声で私と琉希は驚き墓石を見た。分からないが、ニコニコと夜琉が笑っているように感じた。
私と琉希は、少し笑って静かに泣いて立ち上がった。すると、優しい風が涙を拭くように頬を掠めた。
「よし、帰るか。」
「…はい。」