不良様と生徒会長様!
今まで遊んでたのかな?悪いことしちゃたな…。真司が来たら謝っとこう。
俺はひと呼吸して、部屋から出た。リビングに向かうと、ルンルンとしながら料理を作る母さんと笑いを堪えている姉ちゃんがいた。
「か、母さん…?何してんの?」
「良太!友達来るなら早く言っときな!」
何で怒られてんの俺!!てか、姉ちゃん笑いこらえすぎて気持ち悪い顔してるけど!!
「新くんと高橋くんっていう子も来るんだろ?いろいろ作らないとね。」
嬉しそうにルンルンとしながら料理を作る母さん。何も言えずにじーと見ていると、視線に気がついた姉ちゃんが親指を立ててドヤ顔して母さんの手伝いをし始めた。
いや、グッじゃないんだけど。人の気も知らないで。ていうか、いくら公認だったとは言え母さんに新兄と付き合い始めたって言えよ。クソ姉ちゃん、コレいじめでしょ。心臓張り裂けそうだよ!