不良様と生徒会長様!
「ごめん、真司。突然、姉ちゃんが言い出してさ…。」
「いや、早めに言った方が良いだろ!」
ニカっと笑いながら俺の頭を撫でる真司。真司って優しいよなー。急な事でも怒んないし…。姉ちゃんも見習ってほしいよ…!
「ていうか、お母さんめっちゃ美人さんだねぇ!僕(やつがれ)狙っちゃおうかなー!」
「それはやめてください。」
それ、嘘でも姉ちゃんの前で言ったら殺されますけど。場合によれば、海に沈められるかもしれない。
「良太!客にお茶出さないととか何してんだ!!」
「姉ちゃん!ありがとう!」
勢いよく扉を開けて、飲み物を持ってきてくれた姉ちゃん。姉ちゃんは、着せられたのかピンクのフリフリのエプロンをしている。