不良様と生徒会長様!
嵐のように帰って行った高橋さん。高橋さんの声が下で聞こえたが、姉ちゃんの怒鳴り声が聞こえた後に静かにパタンっと扉が閉まった音が聞こえた。
多分、ナンパして姉ちゃんに怒られたんだ…。すごい勇気あるね…。ある意味尊敬するよ…。
「その、これって僕も言わないといけないのかな…。」
「言わないと、いくら新兄でも殴るからね。」
「あ、わかった…。」
姉ちゃんたら心の準備できてないのに、無理やりだもんなー…。本当に死んでも良いぐらいだよ…。
「おーい!出来たぞー!!」
下から姉ちゃんの声が聞こえ、俺達は緊張し過ぎで何も言わず静かに立ち上がった。部屋から出て、下に降りるとテーブルの上に美味しそうな料理が並べてあり母さんがニコニコと笑いながら座っていた。