不良様と生徒会長様!
「え…。」
顔を上げると、母さんは嬉しそうに笑って俺を見ていた。姉ちゃんもそんな母さんを見てクスクス笑っている。
「良かったね、良太。大切な人ができて。」
「母さん…。」
「幸せにしてやってね。もし、捨てたら私は君を殺すかもよ。」
さすが元総長。辞めてだいぶ経っても、殺気は鋭いままだ。俺でもビクってしたもん。
「捨てたりなんかしません。絶対に…。」
「そう…。で、律も何か言うことあるんでしょ?」
「あー…。私、良太と付き合ったから。」
「え、本当に!?嘘とかじゃないでしょうね!!?」
驚くほど凄いリアクションだったので、俺達は目開きながら母さんを見つめた。まぁ、姉ちゃんはなんともなさそうにご飯を頬張りながら頷いてる。