不良様と生徒会長様!
新は、私のいうことをきいて後ろを振り返らずに不思議そうに帰った。帰り道には、誰もいなくて赤い夕日が私達を照らしていた。
「顔が整ってると大変だね。」
「え、それ程でもー。」
やだぁ、新くんに褒められちゃった♡照れるなぁ♡
「…キモイし、♡付けないでもらっていいかな。」
「まさかのガチギレかい!なんで、そんなにキレてんの!?私、女の子よ?一応girl。♡ぐらい付けていいじゃんか!」
「え、boyでしょ。」
「てんめ、それ言っちゃうとお前ホモになるからなー。せめて男女と言え!」
そう言うと、何も言えなくなった新はムスッとしながら私の尻に思い切り回し蹴りを入れてスタスタと先に行ってしまった。私はというと、蹴られた尻を抑えながら地面に座り込み悶えて涙目で新の後を追った。そして、新の後ろから飛び蹴りを入れてスッキリした私は、鼻高々に笑い新を見下ろした。