不良様と生徒会長様!
「新、いろいろ任せてごめんなー。」
「別にいいよ。律が働いてんのに何もやらないのとか嫌だし。」
「なら良いけどさ。あ、テストの採点しねぇと…。」
私のクラスで、新人アイドルがデビューして教師のついでにそのアイドルの指導もしなくちゃならなくなった私は、最近あんまり寝ていないし、家にも帰れてなかった。たまに、良太たちが来て手伝ってくれてるらしい。
「律、少し休憩したら?働きぱなしじゃんか。」
新が律紀を抱きながら、隣に座った。私は、律紀を抱っこして心配そうな顔をする新の頭を撫でた。
「大丈夫だから心配すんなって。新こそあんまり寝てないくせに。」
「僕より律は寝てないでしょ。そうだ、明日休みでしょ?良太が律紀を預かってくれるから1日ゆっくりしとけって。」
あの良太が律紀を預かってくれるだと…!?明日、槍でも降ってくるんじゃないの!?