不良様と生徒会長様!



ー・・・



そんな感じで、今日律は離婚届を置いて出ていった。何故か律紀は連れて行かずに。理由は分からない。





「…こんなことになるなんてね…。バカみたいだなぁ、僕。」





離婚届を棚にしまい、律紀と遊んでいるとチャイムが鳴りドアを開けて誰かが入ってきた。




「八神さーん、遊びに来ちゃいましたぁ〜。」



「…何勝手に入ってきてんの。早く出てけ。」



「奥さん、出ていっちゃったんですよねぇ〜。なら、私と付き合いません?」



「…ふざけんなよ、お前。僕が好きなのは律だけなの。離婚したって、ずっと律のこと好きでいるつもりだから。アンタに用は…。」




「…新兄カッコイイ!!」




…は?今コイツ、新兄って言った…?ていうか、今の声どう聞いたって良太の声だけど…。




ま、まさか…。この花奈っていう女…!




「ドッキリ大成功〜♪」




ウイッグを取った良太。花奈って女は、良太が女装していたらしい。え、ドッキリってなに。良太が女装してたってことは、僕良太とキスしたの…?





「悪いねぇー、新。」




「律…!?まさか、律が考えたの!?」




「その通りー。いやー、面白かったわ(笑)」





ふざけてる…。あんなに泣いたのがバカみたいだし…!ていうか、良太にあんな恥ずかしいこと言っちゃった…!!!




「愛しの新くんが寂しがってたんで、ちょっと遊んでやりうかと思ってー。離婚なんかしないってのー。」




「…やっぱり離婚しようか。」





「ちょっ、それはダメだからね!?」






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