不良様と生徒会長様!


てか、一人暮らしだったの!?初耳だわ!何でそんなこと私より先に知ってんだ、ボケナス!!!!



「八神さん連れて、自分の部屋で待っててねー。出来たら呼ぶからー。」


「ちょっ、おい!」


無理やり出されて、廊下に立ち尽くす私と水無月。


「んじゃ、行くか…。」


「…うん。」



無言で部屋に入り、2人少し離れてベッドに座る。気まずい空気が漂う部屋。



き、気まずいよぉぉぉぉ!!誰か助けてぇぇぇぇ!!!!保健室での事でめっちゃ話しづらい!




「水無月、ごめんね。」



沈黙を破ったのは、八神だった。八神は、俯きながら小さな声で言った。



「僕、こんな気持ち初めてで…。あのさ、僕水無月の事本気で好きみたいなんだ。」


「…(゜ロ゜)」



今、何つった。目の前の女顔は、顔を紅くして何て言った。私と聞き間違いか?今、「水無月のこと好きみたい」って言ったよね?あれ?私の耳って、どんな罵声でもいい方に聞こえてしまうようなおかしな耳になったんだっけ?きっと、そうなんだよね!本当は「テメェなんて嫌いだ、ボケナス」って言ったんだよね!?




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