不良様と生徒会長様!


初めて見た八神の笑顔に胸がドキッと鳴った。直ぐに八神から目を逸らして、鼓動が速くなった胸に手を当てて治まるのを待った。



「姉ちゃーん!夕飯出来たよー!」


良太の声が聞こえてきて、私は軽く深呼吸をした。


「んじゃ、飯食うか!」


「うん。」



いつも通りの私に少し安心したのか、ほっとしたような顔をしながら頷いた八神。私は、八神の手を引いてリビングへと向かい四人で夕食を食べ始めた。



「…おいしい。」


「ならよかったよ。おかわりあるから遠慮しないでよ?」


「はい。」



嬉しそうに笑う母さん。良太も私もあまり食べないから、よく食べる八神が嬉しいみたいだ。ゴリラって言われてますけど、草食なんですーだ。



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