不良様と生徒会長様!
そのカッコ良さが眩しいんですけど!やめてー!そのカッコ良さでその言葉を言わないでもらいたい!めっちゃ、惚れそうだから!
「じゃあ、行ってきなさい。」
「行ってらっしゃーい♪」
私と八神は、仕方が無く出かけることに。しかし、出かけようにもどこに行くか決まってないため、とりあえず公園に来た。公園には誰もいなくて小さなブランコに並んで座った。
「…僕さ、両親に捨てられたんだ。」
「…えっ。」
いきなりの発言に驚きを隠せない。ブランコを漕ぐのをやめて、八神に視線を移す。
「小さい頃から虐待を受けてて、そのまま捨てられた。最近まで孤児院で暮らしてたんだ。人なんて信じられなくて、人の接し方も分かんなくて…。正直、死にたいなんて思ったこともあるんだよ。」
「…。」
「でも、高校に入って水無月に出会った。」