不良様と生徒会長様!


アイツは、何回も言ってた。


「こんな俺じゃ幸せにできない。俺に何かあったら他の奴と幸せになれ」って。


自分から告白してきたくせに、何言ってんだと思った。だけど、アイツのこといつまでもひっぱってても意味ないしな。強くなるって決めたから。




「…水無月は強いよね。僕も強くなりたい。」



「いや、十分強いだろ。」



「ううん、弱いよ。大切な人を守れるように強くなりたい。」




やっぱり、夜琉に似てる。顔とかが似てるわけじゃなくて、雰囲気が。



『お前を守れるように強くなる。』



んなこと、言ってたな。アイツ、十分強かったけどな。



< 50 / 231 >

この作品をシェア

pagetop