不良様と生徒会長様!
「あぁ、その方を早く手当てした方が良いですよ?」
八神を指差して言う黒子。私が肩を貸すと、八神はゆっくりと立ち上がった。
「黄蝶は、今日限りで解散します。随分前から影武者に任せていたとはいえ、一応総長なので責任は取りますよ。」
「で、お前は何者なんだよ。」
「黄蝶総長の黒子洸太ですが?」
「黒子洸太は、さっきの影武者の名前だろ。お前の本当の名前はなんだよ。」
「フフっ、バレてましたか…。私の名前は、黒崎琉希。貴方の愛した男の兄です。まぁ、兄と言っても双子ですが。」
ードクンっ
夜琉の兄…?兄が居るなんて一言も聞いてねぇぞ…。何で兄が黄蝶の総長してんだよ。何で…!
「お前、殺すように命じたのは…!」
「命じてなどおりませんよ。ただ、黒子洸太が勝手にやったこと…。私には関係ない。」