不良様と生徒会長様!
風呂から上がり、着替えるとやっと静かになったリビングに向かう。中に入ると、お互い違う方を見て舌打ちをする姉ちゃんと新兄が居て、真司は興味無さそうにテレビを観ていた。
「また、そうやってー。付き合った意味あるのー?」
「うっ。」
ハートにグサッと刺さったのか、ズーンと落ち込み始めた姉ちゃんと新兄。何で一緒に落ち込む。
「じゃ、俺風呂入ってくっかな!八神はどーすんだー?」
「僕は、シャワー浴びたからいい。」
「分かった。んじゃ、入ってくるわー。」
真司は、めっちゃニコニコしながら風呂場に向かった。俺は、2人をほっといて荷物の整理を始めた。その間、2人は沈黙。リビングには、テレビから流れるお笑い芸人の声が響いている。