【空色の未来[海色の過去]】
≪第5章 綺麗な涙≫
美緒side
涼介は話終えると、泣きながらこっちを振り向いた…
事故にあった頃の涼介はきっと寂しい思いを一杯したよね
辛いのに辛いと言えないのは苦しかったよね
私はそっと涼介の頭に手を伸ばした
ビクッ
涼介は凄く強張ったけど
私は優しく頭を撫でた
「涼介、よく頑張ったね」
暖かい声で涼介に言った
すると涼介は撫でてない反対の手をすがるように掴み泣きじゃくった。
「俺、10歳の誕生日に母さんが
『生まれてきてくれてありがとう』って言ってくれたのが最後で、誰、にも
誉められたことなんて、なかっ、た…」
嗚咽を混えながら涼介は私に
一生懸命伝えてくる…
まるで今まで溜めてきてた思いを
全部吐き出すように、涼介は言ってきた…
きっと本当に過酷な思いをして来たんだね。
誰にも頼れず、見てもらえない…
まだ10歳の男の子には辛すぎだよね
そして、
たくさん泣いて…
思いを全部吐いて…
涼介は泣き寝入りした
今日初めて会ったけど…
涼介は普段から人に甘えるって事は
しないんだろうな
女ならまだしも男の子は甘えん坊だもんね
今私の膝を枕がわりにして寝てる
涼介の寝顔を見てそう思った
♪~♪~♪
昔よく歌ってた曲がふいに
歌いたくなった…
「美緒って歌うまいな…」
「起きてたんだ」
私はまた、涼介の頭を撫でた
涼介も嫌そうではなく気持ち良さそうに目を瞑(ツム)る
そして、
もう一度私は同じ歌を歌った…
涼介は話終えると、泣きながらこっちを振り向いた…
事故にあった頃の涼介はきっと寂しい思いを一杯したよね
辛いのに辛いと言えないのは苦しかったよね
私はそっと涼介の頭に手を伸ばした
ビクッ
涼介は凄く強張ったけど
私は優しく頭を撫でた
「涼介、よく頑張ったね」
暖かい声で涼介に言った
すると涼介は撫でてない反対の手をすがるように掴み泣きじゃくった。
「俺、10歳の誕生日に母さんが
『生まれてきてくれてありがとう』って言ってくれたのが最後で、誰、にも
誉められたことなんて、なかっ、た…」
嗚咽を混えながら涼介は私に
一生懸命伝えてくる…
まるで今まで溜めてきてた思いを
全部吐き出すように、涼介は言ってきた…
きっと本当に過酷な思いをして来たんだね。
誰にも頼れず、見てもらえない…
まだ10歳の男の子には辛すぎだよね
そして、
たくさん泣いて…
思いを全部吐いて…
涼介は泣き寝入りした
今日初めて会ったけど…
涼介は普段から人に甘えるって事は
しないんだろうな
女ならまだしも男の子は甘えん坊だもんね
今私の膝を枕がわりにして寝てる
涼介の寝顔を見てそう思った
♪~♪~♪
昔よく歌ってた曲がふいに
歌いたくなった…
「美緒って歌うまいな…」
「起きてたんだ」
私はまた、涼介の頭を撫でた
涼介も嫌そうではなく気持ち良さそうに目を瞑(ツム)る
そして、
もう一度私は同じ歌を歌った…