【空色の未来[海色の過去]】
美緒side
美緒……
ザザザー…―――――――
美緒…泣くなよ…
お前が泣くと俺も辛い…
ザザザー…―――――――
お前の笑った顔が大好きだ…
だから見せろよ…
ザザザー…―――――――
愛してる…美緒…
ザザザー…―――――――
これで最後だ…よく聞け…
“生きろ”
ハッ…
目を覚ますとそこは知らない場所だった
黒の天井…
黒ソファー…
黒のガラス机………
てか
黒おお過ぎ…
見たところ、黒しかないんじゃない?
でも、派手な色じゃなく
黒で良かった…黒は安心するから…
私…学校で追っかけに刺されたんだっけ
まいったな~……
刺される気全く無かったんだけど…
どうやら風邪のせいみたい…
最悪…
だけど、
どうやってここまで来たんだろ
歩き?
嫌、絶対あり得ない
バイク?
凪達に送ってもらうなら家だよね…
ここ違うし
ズキッ
いたっ…頭ヤバい…これは重症だな…
意識も朦朧(モウロウ)としてきたし
ケホケホ…
咳も出てきた…
敵の場所だったらどうしよう
「眼、覚めたか…」
声が聞こえた場所に顔を向けると
響也が壁に寄りかかって居た
そっか…
そういうことね
「響、也が…わた、しを、はこん、だの…」
自分でも驚くほど呂律が廻らない掠れた声だった…
「ああ…てか、
もう話すな。話は後で聞く…。
その前にしっかり風邪治せ」
響也の言う通り何故ここに
連れてこられたのか、凪達は許したのか、
色々と聞きたい事は山積みだけど…
体が言うことを聞かないので
お言葉に甘えさせていただこう
「何か必要なものあるか」
………。
ねぇ、
貴方って総長だよね?
昼も思ったけどこんな小娘に
気を使っていいの?
訝しげに響也を見つめると…
響也は『あんなら言え』とでも言うかのように眼光を鋭くさせた
必要なものね…
ケホケホ…
ああ…喉カラカラだね
水が欲しいかも
「水…」
「ん」
響也は私が寝てるベッドの横にある棚の上に置いてあるペットボトルを私にくれた…
「ありが、と」
受け取ろうとしたけど手に力が入らず
ミネラルウォーターはベッドの上に落ちた
「ったく、しょうがねえな…」
響也はベッドの上に落ちた
ペットボトルを取りキャップを開けると
自分の口に流し込んだ…
そして
響也は近づいてきて
そのまま私の口にキスをした…
少し唇を開けると
中に水が入ってきた。
冷たくて…
気持ちい…
私は彼の唇から頬張るように
水を一心で飲み続けた
全ての水を飲み終えると、
また脱力感に襲われて眠くなった
「寝てろ…俺が見張っとく」
響也は信じられないけど何だか
守られてる気がして頼りたくなった
響也はまた壁に寄りかかろうとして
ここから離れていこうとした…
パシッ
私は無意識に響也の手を掴まえてた
「行か、ない、で…」
そこで私は二度目の気を失った…。
美緒……
ザザザー…―――――――
美緒…泣くなよ…
お前が泣くと俺も辛い…
ザザザー…―――――――
お前の笑った顔が大好きだ…
だから見せろよ…
ザザザー…―――――――
愛してる…美緒…
ザザザー…―――――――
これで最後だ…よく聞け…
“生きろ”
ハッ…
目を覚ますとそこは知らない場所だった
黒の天井…
黒ソファー…
黒のガラス机………
てか
黒おお過ぎ…
見たところ、黒しかないんじゃない?
でも、派手な色じゃなく
黒で良かった…黒は安心するから…
私…学校で追っかけに刺されたんだっけ
まいったな~……
刺される気全く無かったんだけど…
どうやら風邪のせいみたい…
最悪…
だけど、
どうやってここまで来たんだろ
歩き?
嫌、絶対あり得ない
バイク?
凪達に送ってもらうなら家だよね…
ここ違うし
ズキッ
いたっ…頭ヤバい…これは重症だな…
意識も朦朧(モウロウ)としてきたし
ケホケホ…
咳も出てきた…
敵の場所だったらどうしよう
「眼、覚めたか…」
声が聞こえた場所に顔を向けると
響也が壁に寄りかかって居た
そっか…
そういうことね
「響、也が…わた、しを、はこん、だの…」
自分でも驚くほど呂律が廻らない掠れた声だった…
「ああ…てか、
もう話すな。話は後で聞く…。
その前にしっかり風邪治せ」
響也の言う通り何故ここに
連れてこられたのか、凪達は許したのか、
色々と聞きたい事は山積みだけど…
体が言うことを聞かないので
お言葉に甘えさせていただこう
「何か必要なものあるか」
………。
ねぇ、
貴方って総長だよね?
昼も思ったけどこんな小娘に
気を使っていいの?
訝しげに響也を見つめると…
響也は『あんなら言え』とでも言うかのように眼光を鋭くさせた
必要なものね…
ケホケホ…
ああ…喉カラカラだね
水が欲しいかも
「水…」
「ん」
響也は私が寝てるベッドの横にある棚の上に置いてあるペットボトルを私にくれた…
「ありが、と」
受け取ろうとしたけど手に力が入らず
ミネラルウォーターはベッドの上に落ちた
「ったく、しょうがねえな…」
響也はベッドの上に落ちた
ペットボトルを取りキャップを開けると
自分の口に流し込んだ…
そして
響也は近づいてきて
そのまま私の口にキスをした…
少し唇を開けると
中に水が入ってきた。
冷たくて…
気持ちい…
私は彼の唇から頬張るように
水を一心で飲み続けた
全ての水を飲み終えると、
また脱力感に襲われて眠くなった
「寝てろ…俺が見張っとく」
響也は信じられないけど何だか
守られてる気がして頼りたくなった
響也はまた壁に寄りかかろうとして
ここから離れていこうとした…
パシッ
私は無意識に響也の手を掴まえてた
「行か、ない、で…」
そこで私は二度目の気を失った…。