【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
〇プロローグ
目を閉じれば、
キミの泣き顔、
キミの叫ぶ声、
キミの〝大丈夫〟と言う嘘の言葉、
雪で白くなった道路が赤く染まり、
そして...
その真ん中に横たわるキミを思い出す。
それから、最後に…
病院のベッドに横たわるキミの姿。
キミとの幸せな思い出はたくさんあるはずなのに、思い出すのはいつもこの光景。
俺がいたらキミを傷つける。
俺はもうキミを傷つけたくない。
「僕、あんたのこと嫌いなんだよね」
本当に嫌いなのは俺自身だ──
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