【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


「そうだ、良かったら私も一緒に帰っていいですか??」



千沙ちゃんは手をパチンっと合わせそう言った。



最近は一緒に帰ることが減っていたけれど...以前は毎日のように4人で帰っていたのを思い出す。



「良いよ!ね?未菜」



「えっ、あ、うん!もちろん!大歓迎だよ!!!」



未菜も一緒に帰ることに大賛成。



「わぁー!!ありがとうございます!!」



千沙ちゃんは子どものように喜んだ。



それから俺達は3人並んで歩き出した。

何故か俺は千沙ちゃんと未菜に挟まれながら。



「そう言えば、私ずっと気になってたんですけど...」



なんだろう??



「未菜と瑠星先輩はいつから付き合ってるんですか??」



「ふぇっ?」



突然の予想もしない質問に拍子抜けた声が出る。



まさか、そんなことを聞かれるとは...

改まって聞かれなんだかむず痒い。



「...去年の夏だよ」



その結果ざっくりとした答え方に。



「夏...ってことは、夏祭りとかそんな感じだったりですか?!」



「えっ...あ、うん。花火大会の日」



こんなに勘が良いとは...!!

女の勘はやっぱり凄い気がする。

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