【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「それじゃあ...また明日ね」
「うん。また明日」
話しながら歩いているとあっという間に未菜の家の前。
楽しいとすぐに時間が過ぎるとは、まさにこのこと。
お互い手を振り合いながら別れた。
今日の俺は帰り道口角か上がりっぱなし。
今月末の花火大会。
そして、1年記念日。
なにかサプライズしたいな。
どんなサプライズしたら未菜は喜ぶかな。
そんなことを頭の中であれこれ考えれば考えるほど、未菜の笑顔が脳裏に浮かび、俺は舞い上がった。
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その日の夜──
未菜の家に1通の白い封筒が投函されていた。