【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「私、貴方のこと知らないんですけど…」
知らない??
冗談キツイよ。
…あぁ…そうか…
やっぱり俺のこと許せないんだ。
だから全部無かったことにしてるんだ。
嫌なら嫌って言ってくれた方がいっそのことマシだ。
その時、
「未菜!迎えに来たよー!」
聞き覚えのある声が聞こえ扉を見た。
「あっ!千沙ちゃん!」
どうしてお前もここにいるんだよ。
「あの…私友達来たので…失礼します…」
その時、迎えに来た〝友達〟と目が合った。
その〝友達〟は一瞬フリーズした後、不敵な笑みを向け去って行った。