【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
最初の試合は他の部員と同じ時間だったため、応援は少なかった。
そこには未菜の姿はなかった。
1試合目は無事に勝つことが出来たため、全道まであと2勝。
無事に今のところ全員勝ち上がっていた。
そして2試合目。
コートの外には未菜の姿。
......当たり前だ。
試合が誰とも被っていなかったら応援に来るに決まってる。
落ち着け俺。
1つ大きく深呼吸をし気持ちを落ち着かせる。
審判のコールで2試合目が始まった。
順調に点を取り、リードは俺達。
そして、あと3点取れば勝ちというところで...俺は怪我をした。
ギリギリ届くか届かないか間のボール。
それを追いかけボールを無事にラケットに当て相手コートに返すことが出来たが、俺はその時思いっきり足を捻ってしまったんだ。
だけど試合中はアドレナリンが出ているため、痛くても走る事は出来たため、そのまま試合は続行された。
そして無事に2試合目も勝つことが出来たのだ。
だけど...
試合が終わり俺の足を見れば、真っ赤に腫れ上がっていた。
…捻挫…だ…