【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


私は...

あの頃の自分を捨てなくちゃ、またみんなを苦しめてしまう。



もう、大切な人を傷つけたくない。



もう、私の弱さで誰も傷つけたくない。



私は、大切な人を守りたい。



キミを守れるだけの強さが欲しい。



そのためなら自分をいくらでも犠牲にする。



だから私は決めたんだ。



記憶が戻らないフリをすると──



今を生きるために。



私は過去に鍵を掛けた。

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