【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


部屋に入ったはいいものの...無言。無言。無言!!



俺、空気みたいに扱われてない?

いや、人見知りとか?

人見知りが激しすぎてどうコミュニケーションをとったらいいのか分からないやつか?



もしも人見知り故の態度なら...許してやってもよかろう。



「あのさ、今日の夜ご飯なにかなー?」



だから俺は声を掛けた。

人見知りしてるなら、仲良くなってやろうじゃねーの!ってね。



パラッ──



「えっ?」



けれど、一筋縄では行かないようで。

返事の代わりに返ってきたものは、今月の寮の献立が書かれた紙だった。



......そりゃこれ見たら分かるけど!!!!!

なんならこの献立俺だって持ってるわ!!!!



心の中で盛大にツッコミを入れた。



それから俺はことあるごとに瑠星に話し掛け、ちょっかいをかけた。

だけど、この現状は1ヵ月後も、2ヶ月後も変わることなく。

俺は、瑠星がただの人見知りなんかじゃないことに薄々感ずき初めていた。

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