【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
俺は1つ深呼吸をすると、未菜の目を真っ直ぐ見つめた。
「また傷つけてしまうかもしれない。また泣かせてしまうかもしれない。だけど...今度こそ未菜を信じる。今度こそ絶対に未菜を離さない。...だから...俺と1からやり直して下さい」
キミは瞳を潤ませ、
「はい」
と満面の笑みで答えた。
そして、俺は優しくキミの唇にキスを落とした──
「愛してるよ」
「私も愛してるよ」
好きよりも、大好きよりも、もっと大きな気持ち。
俺は大切な人を不幸にする天才だ。
でもキミは...
大切な人を幸せにする天才だ──
END