【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


次の日の部活。



「瑠星どうしたんだ?具合でも悪いのか?」



俺は部活での調子が悪かった。

ボールを打ち返せばアウト、ネット。

サーブはミスしまくり。



原因は分かってる。



「いつも通りだよ」



だから余計むしゃくしゃする。



視界に入れないように努力しても、気が付くと視界には未菜がいて。

そのことに気が付いては、また視線を逸らすことの繰り返し。



今月末、高体連に大きく影響を及ぼす大会があるって言うのに…

こんなんじゃ話にならない。



…俺ってこんなメンタル弱かったっけ?



少しなにかあっただけで、こんなにも調子を落とすとか、スポーツマンにとって情けない。

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