【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「そしたらまた明日なー!」
「バイバーイ」
「お疲れ様でしたー」
ざっくりと決め終えると、学校を後にした。
俺と翼は家が同じ方向なため、花火大会の話で持ちきり。
そして翼からは夜家に電話が掛かってきて、花火大会での待ち合わせ場所やら、集合時間やら、色々なことを聞いた。
俺は電話の最中、新品の携帯電話を眺めながらそわそわしつつも会話をした。
まだ誰の連絡先も入っていない、黒の携帯。
結果、携帯を買っもらったことを翼に告げることなく電話を切った。
明日、聞こう。連絡先。
俺はドキドキ高鳴る胸を抑え、ベッドに潜り込んだ。