【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「大して痛くもないくせに」
「あ、バレた?」
「バレたじゃねーよ!」
「ちょっとちょっと!2人とも喧嘩しないでよー?」
俺達のやり取りを見ていた瀬川が笑いながら参戦。
男子ってこんなもんでしょ?
下らないことで盛り上がって、ふざけあって。
「ハハハッ」
だから今日も俺はみんなに合わせて笑う。
これが、
他人に踏み込まれないようにする…
一戦引いた関係。
虚しくなんかないし。
1番傷つかなくてすむ方法。
キミに再会するまでは──……