【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「俺はもう良いんだ」
次に翼はハニカミながらそう言った。
「瑠星。お前は自分の気持ちに気付いたんだ。だから、その気持ち大切にしろよ!!そして、ちゃんと伝えろ!!!」
「翼...ありがとう。大切にする、伝える。約束するよ」
俺達は拳をコツンと合わせ、笑顔で約束をした。
それから俺達がみんなの元へ戻る頃には花火は終わり、みんなには遅いだの文句を言われてしまった。
そんな俺達を見かねた部員の1人が、
「じゃあさ、これから花火しようよ」
と提案をした。
そのおかげで、残れるメンバーで花火をすることが決定。
コンビニに寄って、クローバー公園での花火。
予定外の花火、そして未菜もいるため心がやけに弾んだ。
ポン──
そんな俺を見て翼がニヤニヤしながら俺の肩に手を置いてきた。
「煩い翼」
「俺まだなにも言ってないのに」
「顔が煩いんだよ」
「りゅーちゃん酷い〜翼くん泣いちゃうよ?」
すっかり俺達はいつも通りで、翼は泣きマネをして遊んでる。
そんな翼に冷たい視線をプレゼント。