【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
こんな風に呑気にふざけてる翼。
だけど、人一倍友達思いで優しいヤツ。
「翼くんの泣きマネはバレバレですよ」
俺達の会話に笑顔で入ってくる未菜。
未菜の笑顔を見るとトクンと胸が弾む。
この気持ち気付かせてくれたのは彼だ。
「あっ、翼の分の花火もやっちゃおーっと!」
「瑠星それはやめーーいっ!!!!」
真面目な話も、ふざけた話も、冗談も、全部全部翼だから出来ること。
呑気そうに見える彼だけど。
呑気なのは俺だった。
大切な親友に改めて俺は敵わないって思ったよ。