【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
そんな俺の言葉に〝ふぅーん〟と答え、〝隣...いいですか?〟なんて聞いてきた。
突然の言葉に驚きながらも頷くと、未菜は顎より少し伸びた髪をふわっとさせ隣に腰掛けた。
少し動けば肩が触れてしまう距離。
この状況で意識するなって方が無理。
俺の意識は今にも触れそうな肩に集中していた。
「あははっ、楽しそう」
そんな俺の気も知らず、未菜は花火をしている人達を見て笑顔を見せた。
未菜の笑顔はふわふわしていて、ふにゃってしている。
その笑顔が好きだと思った。
...てか、俺なんつーこと思ってるんだよ!!
自分の気持ちに気づいた途端これかよ!!
恥ずかしさのあまり両手で口元を隠す。
そんなことをしながらも、ちゃっかり未菜の姿をとらえてる俺はかなり未菜にゾッコンな気がする。