【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


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「瑠星!行くぞー!」



放課後、授業が終われば俺の席にわざわざ長沢が迎えに来た。



言われなくたって行くし。



「視聴覚室だっけ?」



近くにいた瀬川にオリエンテーションの行われる場所を確認する。



「そうだよ!遅刻しないでよー?」



「瀬川もな!」



授業中、先生に呼び出しをくらった瀬川にそう言うと長沢と教室を後にした。



うわぁ……



オリエンテーションが行われる教室に向かう人達が沢山いて、廊下は人で溢れかえっている。

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