【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


「......あっ、えっと......良かったですね...?」



ほら。明らかに反応に困ってる。

このままだったら聞けずに終わってしまう。



俺は1つ静かに深く深呼吸をした。



「だから、連絡先交換しよ!!」



言えた、言えた!!!

案外口にしてみると簡単に言えて、あんなに緊張していたのがバカみたいに思える。



「ぜひ!」



未菜は俺の好きなふにゃっとした笑顔を向け快く了承してくれた。



それから俺達は携帯を操作して連絡先を交換した。



「...やった......」



「ふふっ」



あっ...思わず言葉に出てた...



そんな俺を優しそうに見つめ笑っている。



...その顔...ズルいなぁ。

ますます好きなるじゃん。

< 80 / 254 >

この作品をシェア

pagetop