【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
学年別に下駄箱は分かれてるため、一旦未菜と離れ靴を履き替える。
靴を履き替えると、2年の下駄箱の方へ足を運んだ。
けれど未菜はまだ上靴のままで、誰かと話していた。
見たことのない黒髪ロングの女子。
てか...制服違くね?
他校生とか??
「あっ、りゅーちゃん!」
俺の存在に気が付いた未菜は俺のことを呼んだ。
俺はのそのそと未菜達の方へと近寄る。
その時未菜の前にいる彼女と目が合い、軽く会釈した。
「もしかして...未菜ちゃんの彼氏さん??」
少し低く、落ち着いた声色で彼女は未菜に尋ねた。
中学生にしてはやけに落ち着いている。そんな印象だった。
「あ、うん!3年生で部活の先輩なの!」
未菜は嬉しそうに俺のことを軽く説明している。
「へぇ〜未菜ちゃんが羨ましいなぁ」
黒髪を揺らしながら、優しく微笑んだ。
そんな彼女の言葉に未菜頬を赤らめ照れている。