【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
てか...
「ところで君は?」
俺は話が一区切りついたところで尋ねた。
誰とでもすぐに仲良くなれる未菜。
だから俺の知らない友達がいたって変なことではないけれど。
ただ、目の前の他の学生とは違う気品のある雰囲気を持った彼女に興味が湧いたのだ。
「あっ、自己紹介してませんでしたね。私は今年度転校してきた山野千沙です」
彼女はニコッと微笑んだ。
転校生だから違う制服を着てたんだ。
そう言われ納得した。
「私と同じクラスで仲良くなったんだよ」
未菜は友達が増えたことにニコニコしている。
「えっと、俺は須藤瑠星です」
「よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
俺達のやり取りを見ていた未菜は、
「3人で帰ろうよ!」
と提案した。
そのため3人で帰ることに。