恋愛いこーるキケンなのです!
「ねえ、四ノ宮さん」
急に声を掛けられた。
1時間目が終わり、休み時間に早速委員長が話しかけてきたのだ。
「な、なんか用?」
自分でも思うが私って飽きれるほど素直じゃない奴だ。
話しかけてもらえて嬉しいのに何気強がる。
「数学の課題、四ノ宮さんだけ出されていませんよ。早くにみんなの分をまとめて先生に提出しに行きたいので早急に出してください」
「へ…か、課題?」
なんだそれは…そんなものあった!?
「まさか…やっていないのですか?」
「な、なわけないよ!!今、出す!」
うん、無理。今出せるわけないじゃないか。
馬鹿か、私。
「そう…。私も多忙なので昼休みを挟んだ5時限目が終わった直後に出します。昼休みに出していただければ、それでいいですよ」

え?
私を気遣ってくれた?

さっきまでは『早急に出したい』『 』
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