雨と君と
いつものバス停
ザァァァァァァア…
窓が閉まってても聞こえるくらい大きな雨の音。
その音で目が覚める。
今日も雨だ。
心の中でガッツポーズをする。
三上真央(ミカミマオ)
好きな時期は、梅雨。
私の1日は天気の確認から始まる。
今は6月。
梅雨の時期は、毎日のように雨が降るから大好きだ。
朝食を食べながら目玉焼きが美味しいとか、味噌汁が美味しいとか、そんな事とは別の事を考えて顔がニヤけそうになる。
「お母さん、今日もバスで行くね」
そう言って、味噌汁を一気にのみほす。
「え?今日も?でもすごい大雨よ?」
「バスなんだから大丈夫だって」
「雨の日くらいお母さんが送るわよ?」
何度も断ってるのに、お母さんは私の心配をして、雨の日には必ず送ってくれようとする。
でも、雨が大好きな私は
「雨の日だからバスで行くの!!」
私の言葉に、お母さんの頭に?が浮かぶ
。
「とにかく、雨の日はバスで行くから!じゃ、行ってきまーす」
傘も持たずに家を飛び出し、バス停まで走る。
家からバス停まで、わずか1分。