Returns *リターンズ*

まりちゃん、ごめん……


……まりちゃん、もうだめだ。



「まりちゃん。好き。私、まりちゃんが好き。
7年前にはなかった事だから、未来を変える
ような事しちゃだめって言ったまりちゃんの
気持ちもよく分かる。でも、好きなの!!
好きになっちゃったの!未来が大きく変わる事に
なったとしても、これだけは伝えたかった。」



だめだ、抑えが効かない。



「明日の夕方、駅前で待ってる。もしダメなら
来なくていいから。…もし、もしOKなら
一緒にイルミネーション見に行ってほしい…。
じゃ!!」



信号が赤になる直前に、交差点を走り抜けた。



自分の気持ちをどうしていいのか、あんなに

悩んでいたのに、まりちゃんの顔を見て、

声を聞いていたら、言わずにはいられなかった。



私はそのまま、走って家まで帰った。


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